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by ミッシュ

バトンをつなぐ

 学生時代から毎朝新聞を読むのが日課となっています。新聞には、いろんな情報、生活のヒントが詰まっているからです。

実家にいた頃は信濃毎日新聞(略して長野県民は信毎と言ってます)を読んでいたので、東京に来てからは同じ毎日系の毎日新聞を購読しています。月曜日はおんなのしんぶんの特集記事があって、毎週楽しみにしています。西原理恵子さんの毎日かあさんのマンガは本当に面白い(*^_^*)/
今朝は西原さんのマンガも良かったですが、加藤登紀子さんの「登紀子の愛活」の記事に目に留まりました。
「登紀子の愛活」のコーナーは、読者から登紀子さんに愛や恋の相談を募集して、その相談に登紀子さんが答えるというQ&A形式のもの。
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今週の質問はだんなさまの7回忌を迎えた方から。
だんなさまが生前の頃のお話です。病の告知を受けただんなさまから「俺、死ぬの怖いんだ」と言われて、「大丈夫!私がついているから」と答えたが、後に言葉が続かず、こんな場当たり的な答えでよかったのかとずっと自問自答している、私はなんと答えればよかったのでしょうか?との質問でした。

この方の相談に対しての加藤登紀子さんの言葉がとても印象的でした。

私も夫を亡くして今年が13回忌です。(中略)
 あなたのご主人に贈った「大丈夫」は素敵だったと思います。亡くなった人はみんな、走りきったマラソンランナーなんです。お葬式は表彰台!そしてその人のバトンは、その人の死を受け止める人がシッカリと受け取るんです。あなたはこの6年間、そのバトンを受け継いできたのですから、彼はあなたの中で生きているはずです。(中略)

この夏は終戦から69年。亡くなった多くの人から受けたバトンをしっかりと握り、平和を守り抜きましょう! 
                                                           
                                                              
                                           登紀子
                                                            

 亡くなった方を走りきったマラソンランナーに例えるとは、さすがいろんな事を経験されている加藤登紀子さんの表現だなと感心しました。命を生み出す、生まれるということは簡単ではなく命がけだと、子どもを産んで知りましたが、死ぬことも、どんな亡くなり方であろうと命がけだと思います。生まれてきたからには必ず死が約束されています。その事実をしっかりと受け止め、バトンをしっかりと握り、走りきった人の想いを受け継いで、1日1日を充実して生きていくことが大切なのではないかと思いました。

そして今年は終戦から69年なのですね。この頃日本を含めた世界各地で、自国の事ばかり主張する雰囲気が目立ってきていると思います。
広島の原爆ドームの石碑にこんな詩が刻まれています。
「安らかにお眠りください。
もう決してあやまちは二度と繰り返しませんから」
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あやまちを繰り返さないこと、それが今を生きる私達、バトンを受け取った私達の役目だと思います。

子どもやそのまた子ども達が、安心して暮らせる平和な世の中がずっと続きますように☆彡

バトンを託してくれた方達はそんな願いを込めて、私達にバトンを渡してくれたのではないでしょうか。
by meilingscrap | 2014-08-04 12:35 | つぶやき